◉血圧と塩分の本当の関係

・ナトリウム調節のメカニズム

ヒトの祖先はもともと海にいて、約3億年前に陸に上がってきたと言われています。

このとき、陸上でも体内の液体を海水と同じような成分で維持するために『レニン・アンジオテンシン系』というシステムが誕生しました。

塩分の摂取が少ないと腎臓からレニンが分泌されてアンジオテンシンという酵素が活性化されます。

すると副腎から分泌されるアルドステロンによりナトリウムの再吸収、カリウムの排出に働きます。

汗を沢山かくとナトリウムが排出されるなどで上記のシステムにより浮腫が起こりやすくなります。

下記は流れです。

アンジオテンシノーゲン

↓レニン

アンジオテンシン1

↓アンジオテンシン変換酵素

アンジオテンシン2

アンジオテンシン受容体

アルドステロン

アンジオテンシンは血管収縮にも働くので血圧が高くなる方向に働きます。

・食塩感受性高血圧

食塩によって高血圧になりやすいタイプのことです。

ナトリウム過多によってノルアドレナリンが増加して交感神経が働きます。

その刺激によってNa-C1共輸送体の活性化を高めてなとりを貯留させます。

このタイプは日本人でも20%程と言われています。

血圧が高いからと言って塩分を控えることで塩分が身体に貯蓄されやすい状態になってしまいますので塩分を控えるよりはカリウムが豊富な果物、根菜類を摂ることがオススメです!