
私たちの腸の中には「腸内細菌」と呼ばれる微生物が、100兆個以上も住んでいます。この腸内細菌は、消化を助けたり、免疫を整えたりと、体の健康に大きな役割を果たしています。最近では、「腸活(ちょうかつ)」という言葉もよく聞かれるようになりましたが、実はそのカギを握るのが「腸内細菌の多様性」なのです。
腸内細菌の多様性って?
腸内細菌にはさまざまな種類があります。この「種類の豊かさ」が多様性です。多様性が高いほど、腸の中はバランスよく保たれ、病気になりにくい体づくりができます。逆に、同じ種類ばかりだったり、特定の細菌が増えすぎると、便秘や肌荒れ、さらには生活習慣病のリスクも上がるとされています。
運動と腸内細菌の意外な関係
腸内細菌の多様性を高めるには、発酵食品や食物繊維を摂ることが大切ですが、実は「運動」も強い味方になります。軽い有酸素運動(ウォーキングやジョギング)を習慣にしている人は、そうでない人よりも腸内の細菌の種類が豊かであることが、いくつかの研究で明らかになっています。
なぜ運動が腸に良いのかというと、体を動かすことで腸の動き(蠕動運動)が活発になり、細菌にとって居心地のよい環境が保たれるからです。また、運動によってストレスが減ると、それも腸内環境の安定に繋がります。
まとめ
腸活というと食事に目が行きがちですが、運動も欠かせない要素です。腸内細菌の多様性を保つことが、健康な腸、そして健康な体への第一歩。今日から少しずつでも、体を動かす習慣を取り入れて、内側から元気を目指しましょう。