「しっかり寝たはずなのに、朝起きても体がだるい」「疲れが取れない」

そんな悩みを抱えている方は、睡眠時低血糖が隠れた原因かもしれません。
睡眠時低血糖とは?
睡眠時低血糖とは、眠っている間に血糖値が過度に下がる状態を指します。
通常、体は夜間でも血糖値を一定に保つように働いていますが、夕食の量が少なかったり、糖質が不足していたり、寝酒の影響で肝臓の糖新生が抑制されたりすると、血糖値が下がりすぎてしまうことがあります。
血糖値が下がると、体は危機感からアドレナリンやコルチゾールなどのストレスホルモンを分泌して血糖を上げようとします。
このホルモン分泌により眠りが浅くなったり、夜中に目が覚めたり、朝の寝起きが悪くなったりすることがあります。
また、夜中にかいた汗や動悸、悪夢なども、実は低血糖のサインであることがあります。
睡眠時低血糖を防ぐには?
1つ目の対策は、寝る前にお酒を控えること。
アルコールは肝臓の糖の放出を抑えてしまうため、睡眠中に血糖が下がりやすくなります。晩酌が日常になっている人は、特に注意が必要です。
2つ目は、夕食にしっかりと主食(ご飯などの糖質)を摂ること。
「夜は太りたくないから」とご飯を抜く方も多いですが、糖質が不足すると夜間に血糖値が保てず、低血糖になりやすくなります。適量のご飯を摂ることが、実は翌朝の快適さに繋がるのです。
また、夜の間食としてナッツや小さなおにぎりなど、緩やかに血糖値を維持できるものを少量とるのも一つの手です。
まとめ
「寝ても疲れが取れない」「朝がつらい」という状態が続くなら、睡眠時低血糖を疑ってみることが大切です。
お酒や食事内容を少し見直すだけで、朝の目覚めが劇的に変わることもあります。体は、食べ方や生活習慣に正直です。
自分の不調を「年齢のせい」「体質のせい」と片づけず、まずは夜の食事とお酒の習慣を振り返ってみましょう。あなたの体が必要としているのは、少しの糖と、質の良い休息かもしれません。