ダイエットといえば「低糖質」が定番になりました。私自身、ライザップのトレーナーとして多くの方をサポートしてきましたが、低糖質は確かに効果が出やすい反面、注意も必要な方法です。
◆ 低糖質のメリット
低糖質の大きなメリットは、体重がすぐに落ちる実感が得やすいことです。
その理由は「グリコーゲン」と呼ばれる体内の糖が減ることで、同時に水分も抜けて体重が一気に減少するからです。
また、食事選びがしやすいのも特徴。外食でもステーキやサラダなど、選べるメニューが比較的豊富なので続けやすい方も多いです。
糖質を抑えることで血糖値の急上昇も防げ、食後の眠気が減ったと感じる方もいます。
◆ 低糖質のデメリット
ただし、良いことばかりではありません。
まず、糖質を大幅に減らすと体がケトン体をエネルギー源とする「ケトンモード」に入るまでに時間がかかり、その間に低血糖のような不調(頭痛、ふらつき、集中力低下)を感じることがあります。
また、糖質を減らす代わりにナッツやチーズなど脂質が多い食品に頼る傾向があり、食費がかさむこともしばしば。加えて、脂質を摂りすぎると胃腸に負担がかかる方もいます。
◆ 実際の現場から見えたこと
ライザップで多くの方を担当してきましたが、低糖質が合わない方も一定数いたのは事実です。
体質やライフスタイルによっては、かえって疲れやすくなったり、メンタルが落ち込む方もいました。
◆ まとめ
低糖質は「早く結果が出やすい食事法」である一方、体の仕組みを理解しないと続かない方法でもあります。
大切なのは、自分に合ったやり方を見つけること。極端に制限せず、「少し糖質を控える」くらいから始めても十分効果はあります。
失敗しないためには、知識と無理のない継続がカギです。