肩のトレーニングやストレッチをしているのに、思うように動かない——そんな経験はありませんか?実は、肩の動きには“肩そのもの”だけでなく、肩甲骨と鎖骨の動きが深く関わっています。とくに鎖骨は、姿勢の影響を受けやすく、肩の可動性を左右する重要なパーツです。
肩の動きは「肩甲骨・鎖骨・腕」のチームワーク
腕が上がるとき、動いているのは肩関節だけではありません。肩甲骨が回旋し、鎖骨も連動して動くことで、スムーズに腕を挙げることができます。
この連動性は「肩甲上腕リズム」と呼ばれ、肩甲骨と鎖骨がしっかり動くほど、肩は軽く、広い可動域を発揮できます。
なかでも鎖骨は、胸の前で“肩甲骨の土台”として働き、腕の動きを安定させる役割を持ちます。鎖骨が動くことで、肩甲骨のスライドや回旋がスムーズになり、肩全体が効率よく動ける状態が整います。
姿勢が悪いと鎖骨は固まりやすい
猫背や巻き肩などの不良姿勢が続くと、胸の筋肉が硬くなり、鎖骨は下がり気味になったり、内側に引き込まれたりします。
こうした姿勢が定着すると、鎖骨の可動性が低下し、肩甲骨の動きも制限されてしまいます。
結果として、
・肩が上がりにくい
・肩こりが取れない
・肩のトレーニング効果を感じにくい
といった問題が起こりやすくなります。
鎖骨は小さな骨ですが、その動きが制限されると肩全体のパフォーマンスが落ちてしまうのです。
まとめ
肩の運動を効果的にするには、腕だけを頑張るのではなく、肩甲骨と鎖骨の動きを整えることが欠かせません。
姿勢が悪くなると鎖骨の可動性が落ち、肩の動きが制限されるため、日頃から猫背や巻き肩の改善、胸周りのストレッチを取り入れることが大切です。
鎖骨がスムーズに動き出すと、肩は驚くほど軽くなり、トレーニングの効果もグッと高まります。
