「首こり・肩こりは自律神経のSOS」

つらい首・肩こり、実は心のサインかも?

デスクワークやスマホ操作が日常化した現代、気づけば首や肩がガチガチ…なんてことはありませんか?実はその不調、筋肉疲労だけでなく、自律神経の乱れとも深く関係しているのです。

首・肩にかかる日常的な負担

長時間同じ姿勢での作業や、前かがみでのスマホ操作は、首や肩に大きな負担をかけています。特に頭を支える首は、約5kgもの重さを支えており、少し前に傾くだけで倍以上の負荷がかかります。これが慢性的なこりの原因となり、筋肉の緊張が続くことで血流も悪くなります。

鰓弓筋と自律神経の意外な関係

首や肩の筋肉の中には、「鰓弓筋(さいきゅうきん)」と呼ばれる、発生学的に顔や首の表情・動きと関わる筋肉があります。

この鰓弓筋群は、元々は魚のエラに当たる部分で人間に進化した今でもその名残りがあり、交感神経や副交感神経といった自律神経と密接に関係しています。 

これらの筋肉が緊張すると、脳にストレス信号が送られ、自律神経が乱れる原因となることがあります。逆に、自律神経が乱れていると、筋肉の緊張も解けにくくなり、こりが悪化するという悪循環に陥ってしまいます。

まとめ まずは「こり」に気づくことから

首や肩のこりは、単なる筋肉疲労だけではなく、体のストレスや心の疲れ、自律神経の乱れが隠れているサインかもしれません。日常的にストレッチや姿勢の見直しを取り入れることで、筋肉と自律神経の両方に良い影響を与えることができます。放っておかず、自分の身体の声に耳を傾けてみましょう。