「貧血と肝臓の意外な関係とは?」

貧血というと「鉄分不足」と考える方が多いですが、実は肝臓も深く関わっています。肝臓は鉄の管理をする重要な臓器であり、その働きが悪くなると貧血を引き起こすことがあります。今回は、鉄と貧血の関係、そして肝臓の役割について分かりやすく解説します。

鉄と貧血の関係

鉄は赤血球の成分である「ヘモグロビン」を作るために必要な栄養素です。ヘモグロビンは酸素を運ぶ役割を持っており、不足すると全身が酸欠状態になり、めまいや疲れやすさといった貧血の症状が現れます。鉄不足が主な原因の「鉄欠乏性貧血」は特に女性に多いですが、単に鉄を摂るだけでは解決しないこともあります。

鉄の吸収と肝臓、ペプシジンの関係

体に必要な鉄は食事から摂取されますが、その吸収を調整しているのが肝臓です。肝臓は「ペプシジン」というホルモンを分泌し、鉄の吸収をコントロールしています。ペプシジンの働きによって、必要なときに鉄が体に取り込まれ、過剰なときには吸収が抑えられるのです。

しかし、肝臓の機能が低下するとペプシジンの分泌が乱れ、鉄の吸収バランスが崩れてしまいます。例えば、慢性肝炎や脂肪肝などの肝疾患があると、ペプシジンの異常分泌により鉄の吸収が抑制され、結果として鉄不足による貧血を引き起こすことがあります。逆に、鉄が過剰に蓄積しすぎると肝臓にダメージを与えることもあります。

まとめ

貧血と聞くと鉄分を補うことばかりに注目しがちですが、肝臓の健康も非常に重要です。肝臓が正常に働かないと、鉄の吸収や利用がスムーズに行われず、貧血が改善しにくくなります。バランスの良い食事を心がけることに加え、肝臓に負担をかけない生活を意識することも、貧血予防の鍵となるのです。