人前で話すときや大事な試験の前、緊張で心臓がドキドキした経験はありませんか?実は、このとき血糖値も上がっている可能性があります。血糖値というと、甘いものを食べたときに上がるイメージがありますが、実は「緊張」も影響するのです。今回は、身体の緊張と血糖値の関係についてわかりやすく解説します。
緊張すると血糖値が上がる理由
緊張したとき、私たちの体は「アドレナリン」というホルモンを分泌します。アドレナリンは、交感神経を活性化し、心拍数を上げたり、筋肉を緊張させたりする働きを持っています。これは、昔の人が危険から身を守るために発達させた「戦うか逃げるか(ファイト・オア・フライト)」の反応の一部です。
このとき、体はエネルギーを素早く使えるようにするため、血糖値を上げる働きもします。アドレナリンが分泌されると、肝臓に蓄えられたグリコーゲンがブドウ糖に分解され、血液中に放出されるのです。つまり、緊張すると血糖値が上がるのは、体が「すぐに動けるように」と準備しているからなのです。
アドレナリンと血糖値スパイク
アドレナリンによって血糖値が急激に上がることを「血糖値スパイク」と呼びます。通常、食事をすると血糖値はゆるやかに上がり、その後インスリンの働きで徐々に下がります。しかし、アドレナリンが関与すると、血糖値が一気に上がった後、急激に下がることがあります。この急降下の影響で、倦怠感や集中力の低下を感じることもあります。
血糖値スパイクを引き起こしやすい食事としては、白米やパン、砂糖を多く含む飲料やお菓子など、消化吸収が早い炭水化物が挙げられます。これらを空腹時に摂ると、急激に血糖値が上がり、その後急降下しやすくなります。緊張しやすい場面でこうした食品を摂ると、血糖値の変動が激しくなり、余計に不安感や疲労を感じることがあります。
まとめ
緊張するとアドレナリンが分泌され、それによって血糖値が上昇します。この「血糖値スパイク」は、倦怠感や集中力の低下を引き起こすことがあるため、特に大事な場面では注意が必要です。食事の面では、血糖値を急上昇させる食品を控え、食物繊維やタンパク質を含むバランスの良い食事を心がけることで、血糖値の変動を抑えられます。
「緊張すると血糖値が上がる」ことを知っておけば、大事な場面でも冷静に対処しやすくなるでしょう。ぜひ、日頃の食事やストレス管理を意識して、血糖値の乱れを防いでみてください。