現代人はストレス社会の中で、怒りや不安に振り回されることが増えています。そんな感情のコントロールに深く関わるのが「前頭葉」と呼ばれる脳の一部。実は、この前頭葉は運動によって活性化することがわかってきています。
前頭葉ってなに?
前頭葉はおでこの奥にある脳の部位で、「考える」「判断する」「計画する」といった高度な働きを担当しています。さらに、感情をコントロールしたり、衝動を抑えたりするブレーキの役割も持っています。
感情にブレーキをかける仕組み
私たちが怒ったり不安を感じたりするのは、大脳辺縁系や脳幹といった本能的な部分の働きです。前頭葉はこれらの暴走を抑える役割を持っており、感情に流されず冷静な判断ができるよう助けてくれます。つまり、前頭葉がしっかり働いていれば、気持ちをコントロールしやすくなるのです。
運動で前頭葉が活性化!
では、どうすれば前頭葉を活性化できるのでしょうか? その鍵が「運動」です。特に、外で行うような全身を使い、頭も使う運動がおすすめです。たとえば、バドミントンやサッカー、ダンス、登山などは、周囲の状況を判断しながら身体を動かす必要があり、前頭葉の働きを高めてくれます。これらの運動は、脳の認知機能や統合機能も刺激するため、感情のコントロールにも効果的です。
まとめ
前頭葉は、感情にブレーキをかける「心の司令塔」。その働きを高めるには、思考と身体を同時に使う外での運動が効果的です。ストレスやイライラを感じたときこそ、まずは体を動かして、脳から整えてみませんか?