keisukenakamura 始めに
「歩くとすぐに疲れる」「足の裏が痛くなる」「姿勢が悪いと言われる」――そんな悩みを抱えていませんか？ もしかすると、それは“扁平足”が原因かもしれません。足の裏のバランスが崩れると、全身に影響を及ぼすこともあります。そこで今回は、扁平足と足底圧の関係について、分かりやすく解説していきます。
扁平足とは？
扁平足とは、足の裏のアーチが低くなり、土踏まずがほとんどない状態を指します。本来、足には適度なアーチがあり、歩行時にクッションの役割を果たしています。しかし、扁平足になると足裏全体が地面につきやすくなり、衝撃をうまく吸収できません。その結果、歩くと疲れやすくなったり、膝や腰にも負担がかかったりするのです。
扁平足には先天性と後天性があり、生まれつきのものもあれば、筋力の低下や長時間の立ち仕事、合わない靴の使用などが原因で大人になってから発症する場合もあります。特に現代では運動不足の影響で、後天的に扁平足になる人が増えています。
・足底圧と内側足放線・外側足放線
足底圧とは、立っているときや歩いているときに足裏が地面にかける圧力のことです。正常な足では、親指側（内側）と小指側（外側）のバランスが取れています。しかし、扁平足になるとこのバランスが崩れ、特に「内側足放線」と「外側足放線」の影響が大きくなります。
内側足放線とは、親指側のラインを通る圧力の流れを指します。通常は土踏まずが適度にクッションとなり、衝撃を和らげています。しかし、扁平足の人は内側への圧力が過剰になり、足首が内側に倒れやすくなります。これを「過回内」と呼び、膝や腰への負担が増す原因となります。
一方、外側足放線とは、小指側のラインを通る圧力の流れです。通常はかかとから小指側へ適度に荷重が流れますが、扁平足の場合、うまく分散されず、足の外側に負担がかかりすぎることがあります。これが続くと、足の形が崩れ、靴の外側ばかりがすり減るなどの影響が出てきます。
まとめ
扁平足は単なる「足の形」の問題ではなく、体全体のバランスに関わる重要なポイントです。足底圧のバランスが崩れることで、膝や腰に負担がかかり、全身の不調につながることもあります。
もし「歩くとすぐ疲れる」「足裏が痛い」と感じることがあれば、一度、自分の足裏の状態をチェックしてみましょう。
