健康のために「野菜をたくさん食べよう」「食物繊維を摂ろう」というのは、もはや常識ですよね。しかし、人によってはその習慣が、激しい腹痛やガス溜まり、下痢・便秘の原因になっているかもしれません。
今回は、最近注目されているSIBO(小腸内細菌増殖症)と、その対策としての低FODMAP食について解説します。
- 食物繊維を摂ってはダメな方
通常、食物繊維は「腸内細菌のエサ」となり、腸内環境を整えてくれる味方です。しかし、以下のような症状がある方は、一時的に食物繊維を控える(または種類を選ぶ)必要があります。
• 何を食べてもお腹がパンパンに張る方
• おならが異常に出る、または出したいのに出なくて苦しい方
• 便秘を解消しようと繊維を摂ると、余計に腹痛がひどくなる方
これらに当てはまる場合、大腸ではなく「小腸」にトラブルが起きている可能性があります。 - SIBO(小腸内細菌増殖症)とは?
通常、腸内細菌のほとんどは大腸に住んでいます。しかし、何らかの理由で本来少ないはずの「小腸」に細菌が爆発的に増えてしまう状態をSIBO(Small Intestinal Bacterial Overgrowth)と呼びます。
なぜ食物繊維がダメなのか?
小腸で細菌が増えすぎている状態で食物繊維や特定の糖質を摂取すると、小腸内で細菌がそれらをエサにして爆発的に「ガス」を発生させます。
大腸と違い、小腸はガスを溜める構造になっていないため、激しい膨満感や痛みを引き起こしてしまうのです。 - 救世主「低FODMAP食」とは?
SIBOや過敏性腸症候群(IBS)の方に推奨される食事法が低FODMAP(フォドマップ)食です。
FODMAPとは、小腸で吸収されにくい4種類の糖質の頭文字を合わせた言葉です。
高FODMAP食(上記のもの)を避け、お米や肉、魚、卵、特定の野菜(ブロッコリーの穂先、ナスなど)を中心とした低FODMAP食に切り替えることで、多くの人が数週間以内に症状の改善を実感します。
- まとめ
「健康に良いはずの食べ物」が、自分の今の体質に合っているとは限りません。
• お腹の張りがひどい時は、無理に食物繊維を摂らない。
• 小腸の問題(SIBO)を疑ってみる。
• 3週間ほど「低FODMAP食」を試して、お腹の反応を見る。
自分の腸の声を聞きながら、適切なアプローチを見つけていきましょう。
