その生理痛、マグネシウム不足かも?知っておきたい「月経困難症」と栄養の深い関係

  1. そもそも「月経困難症(げっけいこんなんしょう)」ってなに?

生理に伴う痛みのことを、医学的には「月経困難症」と呼びます。単なる生理痛と思われがちですが、日常生活に支障が出るレベルの症状がある場合は、立派な治療の対象です。
主な症状には、以下のようなものがあります。

下腹部の激しい痛み、腰痛
頭痛、吐き気、疲労感
イライラ、気分の落ち込み

なぜこんなに痛むの?

生理中、子宮は経血(いらなくなった子宮のベッドの壁)を外に押し出すために、ぎゅーっと雑巾を絞るように縮みます。
このとき、子宮を縮めさせる「プロスタグランジン」という物質が出すぎることで、子宮が過剰に収縮し、キリキリとした激しい痛み(生理痛)を引き起こすのです。

  1. 月経困難症と「マグネシウム」の知られざる関係

豆腐の「にがり」などに含まれるミネラルの一種、マグネシウム。これが不足すると、生理痛が悪化しやすくなります。マグネシウムが体の中で果たしてくれる、頼もしい2つの役割を見ていきましょう。

① 子宮の筋肉を「ゆるめる」役割
筋肉は、カルシウムが増えると「ギュッと縮み」、マグネシウムが増えると「フワッとゆるむ」という性質を持っています。
マグネシウムが足りないと… 子宮の筋肉が縮みっぱなしになり、過剰なガチガチ収縮が起きて激しい痛みに繋がります。
マグネシウムが十分あると… 子宮の筋肉の緊張をほぐし(弛緩:しかん)、過度なギューッという痛みを優しく和らげてくれます。

② 肝臓で「エストロゲン(女性ホルモン)」を適切に分解する役割
生理痛の強さは、女性ホルモンの一種である「エストロゲン」の量にも左右されます。エストロゲンが増えすぎると、子宮の壁が厚くなりすぎてしまい、結果的に生理の時の出血量や痛みが増してしまいます。
ここで活躍するのが「肝臓」です。

肝臓は、体の中で役目を終えた古いエストロゲンを分解して、外へ捨てるお掃除をしてくれています。このお掃除(分解)をスムーズに行うためのエネルギー源となるのが、マグネシウムなのです。

マグネシウムがしっかり足りていれば、肝臓がエストロゲンを正しくコントロールしてくれるため、ホルモンバランスが整い、痛みの元を抑えることができます。

  1. まとめ:痛みを我慢せず、毎日の食事から見直してみよう

生理痛(月経困難症)は、「体質だから」「みんな痛いものだから」と諦める必要はありません。
今回ご紹介したように、マグネシウムは「子宮のガチガチをゆるめる」「女性ホルモンの暴走を抑える」という、生理痛に悩む女性にとって非常に心強い味方です。

◉補給のプチアドバイス

マグネシウムは、以下のような身近な食材に多く含まれています。

海藻類: わかめ、ひじき、昆布

大豆製品: 豆腐(にがりを使ったもの)、納豆

ナッツ類: アーモンド、カシューナッツ

その他: 玄米、バナナ、ごま
生理前や生理中に「お腹が痛くなりやすいな」と感じたら、お味噌汁にわかめや豆腐を入れたり、おやつをナッツに変えたりして、意識的にマグネシウムを摂ってみてくださいね。

もちろん、痛みがひどくて日常生活がツラい場合は、婦人科でお医者さんに相談することも大切です。栄養の力を借りながら、毎月の生理を少しでも快適に過ごしていきましょう!