「食事制限も運動も頑張っているのに、全然体重が落ちない…」
「昔に比べて明らかに痩せにくくなった…」
そんなお悩みをお持ちの方は、一度ご自身の「基礎体温」を測ってみてください。
実は、基礎体温が低いことと、ダイエットがうまくいかないことには、ある「ホルモン」と「栄養素」が深く関係しています。
今回は、医療の知識がない方でもパッと理解できるように、基礎体温・ホルモン・貧血・ダイエットの切っても切れない関係を分かりやすく解説します!

- 基礎体温と「甲状腺ホルモン」の深い関係
基礎体温とは、朝起きてすぐ、体を動かす前の最も安静な状態で測る体温のことです。
この基礎体温(平熱)をコントロールしているのが、のどぼとけの下あたりにある「甲状腺(こうじょうせん)」という器官から分泌される「甲状腺ホルモン」です。
甲状腺ホルモンはいわば、「体のエネルギーを作る工場のスイッチ」。
このホルモンがしっかり分泌されていると、体の中で熱が作られ、基礎体温も健康的な高さをキープできます。
しかし、何らかの理由で甲状腺ホルモンの分泌が減ってしまうと、工場の稼働率が落ちて熱が作れなくなり、基礎体温が下がって(低体温に)なってしまうのです。
- 甲状腺ホルモンが減ると、なぜダイエットが進まない?
では、本題のダイエットとの関わりについてです。
甲状腺ホルモン(工場のスイッチ)が減って基礎体温が下がると、体の中では「代謝(たいしゃ)の低下」が起こります。
代謝とは、食べたものをエネルギーに変えて消費することです。
普通の人: 食べたカロリーを効率よく熱やエネルギーに変えて消費できる(痩せやすい)。
甲状腺ホルモンが少ない人: 工場がサボっている状態なので、カロリーを上手に消費できず、脂肪としてため込みやすくなる(太りやすく、痩せにくい)。
【注意!】
「とにかく食べない極端なダイエット」を続けると、体は危機を感じてあえて甲状腺ホルモンの分泌を減らし、エネルギーを消費しない「省エネモード(=痩せない体)」になってしまいます。
これがリバウンドや停滞期の原因です。
- 要注意!甲状腺ホルモンと「貧血(鉄分)」の落とし穴
「ダイエットのために鉄分を意識しているのに、なかなか貧血が治らない」
「貧血のせいで体がだるくて運動できない」
という方も要注意。実は、甲状腺ホルモンと貧血(鉄分不足)には、お互いを引きずり下ろすドロ沼のような関係があります。
鉄分が足りないと、甲状腺ホルモンが作れない
甲状腺ホルモンの代表格に「FT4(遊離サイロキシン)」というものがありますが、このホルモンを体内で新しく合成するときには、「鉄」が絶対に必要なパートナー(補因子)として働いています。
つまり、鉄分が不足して貧血気味になると、甲状腺ホルモンをうまく作ることができなくなります。その結果、工場のスイッチが入らず、代謝が落ちて基礎体温がさらに下がってしまいます。
甲状腺ホルモンが足りないと、血液が作れない
さらに、血液中の赤血球(酸素を運ぶ細胞)を作るためにも、甲状腺ホルモンの刺激が必要です。
そのため、甲状腺ホルモンが不足すると、新しい血液がうまく作れなくなり、ますます貧血が深刻化します。
「鉄不足 ➔ 甲状腺ホルモンが減る ➔ 代謝が落ちて太る&さらに貧血になる」という最悪の悪循環に陥ってしまうのです。
- まとめ:痩せ体質への第一歩
ダイエットを成功させるためには、カロリー計算よりも前に、まずは「エネルギーを燃やせる体(工場)」の環境を整えることが大切です。
まずは毎朝の基礎体温を測ってみる(36.5℃前後が理想です)
極端な食事制限はやめて、赤身の肉や魚など「鉄分」と「タンパク質」をしっかり摂る
お風呂に浸かるなど、体を外からも中からも温める
もし「平熱がずっと35℃台」「しっかり食べていないのに太る」「異常に疲れやすくてだるい」といった症状が続く場合は、鉄不足だけでなく甲状腺の働きが弱っている可能性もあります。気になる方は一度、内科などで検査をしてみるのもおすすめです。
必要な栄養で体を満たし、健康的に「燃えやすい体」を手に入れましょう!
