感情の乱れと血糖値の意外な関係
「理由もなくイライラする」「些細なことで怒ってしまう」そんな感情の揺れに悩んでいませんか?実は、血糖値の変動が感情の安定に深く関係しているのです。
血糖値と自律神経のバランスがカギ
血糖値とは、血液中のブドウ糖の量を示すもの。脳や体のエネルギー源になる重要な要素ですが、急激な変動は自律神経に影響を与えます。
自律神経には「交感神経(活動モード)」と「副交感神経(リラックスモード)」があります。血糖値が大きく上下すると、体はストレスとみなして交感神経が過剰に働き、緊張状態に。これがイライラや焦り、不安といった感情の乱れにつながるのです。
甘いお菓子が感情を不安定に?
「イライラするから甘いものを食べて気分転換」…そんな経験はありませんか?確かに甘いものは一時的に気分を上げます。しかしその後、血糖値が急上昇・急降下し、「機能性低血糖」と呼ばれる状態に陥ることがあります。
機能性低血糖では、血糖値が下がりすぎたことを体がストレスと感じ、アドレナリンなどのホルモンを出して対処します。これが、さらにイライラや不安、集中力の低下を引き起こすのです。
また、この状態が繰り返されると、自律神経が乱れやすくなり、慢性的な感情の不安定さにつながる可能性もあります。
まとめ:血糖値を整えて心も穏やかに
イライラが続くとき、睡眠不足や人間関係のストレスだけでなく、「血糖値の乱れ」も一因として考えてみましょう。
特に、甘いお菓子やジュースを頻繁に摂る人は、血糖値の急変動が感情に影響しているかもしれません。バランスの良い食事を心がけ、間食には血糖値が急上昇しにくいナッツやゆで卵などを選ぶと、自律神経が安定し、心のバランスも整いやすくなります。
食生活を少し見直すだけで、気分が驚くほど落ち着くこともあるのです。
