足首の捻挫は「体の使い方」が原因?

足首の捻挫、実はよくある体のクセが原因かも?

足首の捻挫、とくに多いのが「内側にひねる」タイプです。これはスポーツだけでなく、歩いている時や段差でつまずいたときにも起こります。

実はこの「内側にひねる捻挫」は、体重のかけ方や普段の体の使い方と深く関係しています。

足首をひねる「内側捻挫」って?

足首の捻挫にはいくつか種類がありますが、最も多いのが「内側にひねるタイプ」です。

これは、足の裏が内側に傾いて、足の外くるぶしをぐいっと引っ張ってしまう状態です。

この時、足首の外側にある靭帯(じんたい)が伸ばされたり、切れたりしてしまいます。

これが「内反捻挫」と呼ばれるものですが、ここでは「内側にひねる捻挫」と覚えておきましょう。

体重のかけ方と足首捻挫の関係

実はこの内側捻挫、体重のかけ方によって起きやすくなることが分かっています。

歩いたり走ったりするとき、人は無意識のうちに片足に体重をのせたり、反対の足を軽くしたりしています。

体重がのっている足は、足の外側が持ち上がって、足裏が少し外側に向きやすくなります。これを「外側に倒れる動き」と言い換えるとわかりやすいでしょう。

一方、体重がのっていない足は、反対に「内側に倒れやすい状態」になります。

つまり、足に体重がかかっていない状態で地面に接すると、内側にひねりやすくなるのです。

ジャンプの着地や段差を降りたとき、体重がまだ十分に乗っていない足で着地すると、足首が内側にぐらっとなりやすく、それが捻挫の原因になります。

まとめ:捻挫予防は「体の使い方」から

足首の内側捻挫は、「不注意で足をひねった」と思われがちですが、実は普段の体重のかけ方や体の動かし方が関係しています。

足にきちんと体重を乗せるタイミングやバランス感覚を養うことが、捻挫予防にはとても大切です。

「なんとなくいつも同じ足でケガをする」という人は、ぜひ一度、自分の体の使い方を見直してみてください。

体のクセを知ることが、ケガの予防につながる第一歩です。