【足首のねんざが治らない?】

くり返す捻挫の隠れた原因は「肋骨」と「呼吸」にあった!

「昔やった足首のねんざが、いまだにグキッとなりやすい…」
「靴底の外側ばかりがすり減る、足首がグラグラして不安定…」
そんな「しつこい足首のトラブル」に悩まされていませんか?

実は、何度もねんざをくり返したり、足首が不安定なまま治らなかったりする原因は、足首そのものではなく、なんと「肋骨(ろっこつ)」や「横隔膜(おうかくまく)」にあるかもしれません。
今回は、一見まったく関係なさそうな「足首」と「肋骨・呼吸」の不思議なつながりについて、分かりやすく解説します!

  1. そもそも「ねんざ」ってどんな状態?
    ねんざ(捻挫)とは、関節に無理な力がかかって、骨と骨を繋いでいる「靭帯(じんたい)」というバンドが伸びたり、傷ついたりした状態のことです。
    特に足首のねんざは、内側にグキッと捻ってしまうことがほとんどです。

一度靭帯が伸びてしまうと、足首のセンサーが鈍くなり、グラグラして何度もねんざをくり返しやすくなります。この慢性的に足首が不安定になってしまった状態を、専門的には「慢性足関節不安定症(まんせいそくかんせつふあんていしょう)」と呼びます。

そして近年の研究で、この足首がグラグラな人は、なぜか「横隔膜」がうまく働いていないという面白い事実が分かってきたのです。

  1. 足首のグラグラと、肋骨(横隔膜)の意外な関係
    「横隔膜」とは、肋骨(胸の骨)の内側にある、呼吸をするときに動くドーム状の大きな筋肉です。

なぜ、胸にある肋骨や横隔膜のせいで、足首までおかしくなってしまうのでしょうか?
キーワードは「体幹(インナーマッスル)のサボり」です。

横隔膜は、お腹の圧力を保ち、体の中心(体幹)を支える大黒柱のような役割をしています。ストレスや姿勢の悪さで肋骨がガチガチになり、横隔膜がサボり始めると、体幹がグラグラになってしまいます。

体の大黒柱が不安定になると、人間は歩いたり走ったりするときに、一番下で体を支えている「足首」を無理に緊張させたり、余計な力を使ったりしてバランスを取るしかなくなってしまうのです。

  1. なぜ足首が捻られる?【専門家としての考察】

なぜ横隔膜が働かないと、足首がねんざしやすくなるのか、体の仕組み(骨連鎖と重心)からもう少し深掘りしてみましょう。
原因は大きく分けて2つあります。

① 骨のドミノ倒し(骨連鎖)が起きるから
体はすべての骨や筋肉がテントのロープのようにつながっています。
肋骨が開き、横隔膜がうまく働かなくなると、その歪みは骨盤を伝って、太もも、すね、そして最終的に「足首」へとドミノ倒しのように伝わっていきます。その結果、立っているだけで足首が外側にねじれやすい(ねんざしやすい)骨格の形になってしまうのです。

② 重心のコントロール(おっとっと!)ができないから
私たちは歩くとき、無意識に重心を左右にスムーズに移動させています。
この重心移動のコントロールの主役こそが、横隔膜をはじめとする体幹の筋肉です。

中心がブレブレだと、歩くたびに体が大きく揺れてしまいます。すると、本来なら体幹で吸収するはずだった「おっとっと!」という衝撃がすべて足首にかかってしまい、結果として足を踏み外してねんざをしてしまうのです。

  1. まとめ ねんざをくり返す原因は、足首だけでなく「体全体のバランス」にあるかも
    肋骨が硬くなり、横隔膜(呼吸の筋肉)がサボると、体幹がグラグラになる
    体幹がブレるせいで、足首が外側にねじれやすくなり、重心移動がうまくできずにまたねんざする

「足首が弱いからサポーターをしよう」「足首の筋トレをしよう」としても、なかなか良くならない場合は、一歩視点を広げてみましょう。
まずは、深呼吸をしてガチガチの肋骨を広げ、横隔膜をしっかり動かしてあげること。体の大黒柱が安定すれば、足首は余計な仕事を頼まれなくなり、自然とねんざしにくい本来の強さを取り戻していきますよ!