【その腰痛、あばらのせい?】反り腰を招く「リブフレア」の原因と体への影響

  1. リブフレアとは?(あばら骨の開き)

まず「リブフレア(Rib Flare)」という言葉ですが、英語で「Rib=肋骨(あばら骨)」、「Flare=朝顔のように開く」という意味があります。

鏡の前に立ったとき、アンダーバスト(胸の下)あたりのあばら骨が、前に向かって「パカッ」と浮き出るように広がっていませんか?この、あばら骨の下部が外側に広がって飛び出してしまっている状態をリブフレアと呼びます。

なぜリブフレアになってしまうの?

主な原因は「呼吸の浅さ」と「体幹の筋肉のサボり」です。
本来、私たちは息を吐くときに、お腹のインナーマッスル(腹横筋や内腹斜筋など)が働いて、あばら骨を内側にギュッと閉じます。
しかし、デスクワークなどで姿勢が崩れ、浅い呼吸ばかりしていると、あばら骨を閉じる筋肉が使われなくなります。

その結果、あばら骨が開きっぱなしになり、元に戻らなくなってしまうのです。

  1. リブフレアと腰痛の深い関係

「あばら骨が開いているだけで、どうして腰が痛くなるの?」と思いますよね。
実は、あばら骨と腰の骨(腰椎)は、筋肉や骨格のワイヤーで密接につながっています。あばら骨が開くと、ドミノ倒しのように腰に負担がかかる仕組みになっているのです。

① あばらが開くと、強制的に「反り腰」になる

あばら骨が前に突き出ると、体はバランスを取るために、背中から腰にかけての骨をグッと前に反らせるしかなくなります。
つまり、リブフレアになると無意識のうちに強烈な「反り腰」が完成してしまうのです。
反り腰の姿勢は、常に腰の筋肉がギューッと縮んで緊張した状態になるため、慢性的な重い腰痛を引き起こします。

② 天然のコルセット(腹筋)が働かなくなる

あばら骨が開いた状態というのは、お腹の筋肉がビヨーンと引き伸ばされて、力が入りにくくなっている状態です。

お腹の筋肉は、本来「天然のコルセット」として腰の骨をパカッと前後から支える役割を持っています。このコルセットがブカブカになって機能しないため、体重や動いたときの衝撃がすべてダイレクトに腰の骨や筋肉にかかってしまい、腰を痛める原因になります。

③ 横隔膜がうまく動かず、腰の筋肉で息をしてしまう

あばら骨が開くと、中にある呼吸の主役「横隔膜(おうかくまく)」が正しい位置で動けなくなります。
すると体は、酸欠を防ぐために「腰や背中の筋肉を無理やりすくい上げるように使って」息を吸おうとします。
1日に約2万回もある呼吸のたびに腰の筋肉を酷使することになるため、普通に生活しているだけで腰がガチガチに疲労してしまうのです。

  1. まとめ:腰痛解消のカギは「あばらを閉じること」

リブフレアと腰痛の関係について、大事なポイントを振り返りましょう。
「リブフレア」とは、胸の下のあばら骨がパカッと外側に開いて飛び出た状態のこと。
あばらが開くと、骨格の仕組み上、強制的に「反り腰」になって腰の筋肉が緊張する。

お腹の筋肉(天然のコルセット)が働かなくなり、呼吸のたびに腰に負担がかかって腰痛になる。

「腰が痛いから」と腰ばかりをマッサージしたり、無理に姿勢を良くしようと胸を張ったりすると、逆にあばらが開いて腰痛が悪化してしまうこともあります。

根本的に腰痛を解決するためには、「しっかり息を吐ききって、開いたあばら骨を正しい位置に閉じること」、そしてお腹のインナーマッスルを呼び覚ますことが大切です。普段から「ふーーっ」とお腹を凹ませながら息を長く吐く習慣をつけて、あばらと腰に優しい体を目指しましょう!